ETCコーポレートカードを所有していて、なおかつNEXCO東日本、中日本、西日本の管轄する高速道路を高頻度で利用する場合、大口・多頻度割引制度の利用をすることができます。今回は、ETCコーポレートカードの割引率を紹介していきます。どのくらいの割引率があるのでしょうか。
ETCコーポレートカード
ETCコーポレートカードに関しては、法人での個人でも利用することができますが、毎月のNEXCO東日本、中日本、西日本の管轄する高速道路を利用すればするほど、割引率は高くなります。
しかし、5,000円未満しか利用しないのであれば、割引率は0%となってしまい、ETCコーポレートカードを発行する価値はないといえます。また、ETCコーポレートカードはクレジットカード会社が発行するETCカードとは根本的に異なるものですから、マイレージサービスなどのサービスを受けることができません。
ただ、ETCコーポレートカードも、平日朝6時~9時、夕方17時~20時の間は割引対象になります。
しかも、登録した車両でしかETCコーポレートカードを利用することができませんので、ETC車載器が搭載している車両にETCカードを持って乗れば、ETCの割引サービスが受けられるという、クレジットカード会社が発行するETCカードと比べるとプライベートには利用しにくいETCカードとなっています。
ETCコーポレートカードの割引率
車両単位の割引率を紹介していきます。
- 0円~5,000円未満:0%
- 5,000円以上~10,000円まで:10%
- 10,000円~30,000円まで:20%
- 30,000円以上~:30%
このほかに、登録車両1台あたり、月額平均30,000円以上であり、かつ月額500万円の利用時に限り、上記の割引とは別に一律10%の割引が加わります。
割引額の計算について
この割引額の計算について詳細です。
ETCコーポレートカードは、「高速国道の大口・多頻度割引」と「一般有料道路の大口・多頻度割引」の計算を別々にします。
例えば、高速国道は5,000円未満で、一般有料道路は5,000円以上だとしても、別々に計算をされますので、高速国道の利用料については割引が発生しませんが、一般有料道路には割引が発生するという少しややこしいものになっています。
また、平日朝夕割引の割引対象区間の走行回数が1~4回の場合は大口・多頻度割引の対象外となります。その上、平日朝夕割引対象となる地方部最大100km相当分は、大口・多頻度割引の対象外になりますので、注意が必要です。
ETC2.0車載器との併用で割引
最新のETC車載器である、ETC2.0車載器の場合に限り、圏央道、新湘南バイパスの大口・多頻度割引の対象になります。
また、平成28年4月1日~平成29年3月31日の間は、激変緩和措置により、ETC2.0車載器を搭載しているだけで、割引率がアップします。
- 5,000円以上~10,000円未満:20%
- 10,000円以上~30,000円未満:30%
- 30,000円以上~:40%
このように、通常のETC車載器と比較をすると、10%多く割引されています。
ETCコーポレートカードの対象道路について
ETCコーポレートカードは、NEXCO東日本、中日本、西日本が発行、貸与する関係で割引の対象になる道路というものが決められています。
割引対象路線・割引対象外路線についての情報(http://etccorporate.jp/waribikitaisyo.html)
まとめ
ETCコーポレートカードは、NEXCO東日本、中日本、西日本が発行貸与するETCカードです。高速道路を利用する金額に応じて割引率が決められており、5,000円未満では割引の対象にはなりません。
また、ETC2.0車載器を利用することで、期間限定ではありますが、通常のETC車載器よりも割引率が高くなります。
計算方法が、高速道路と一般有料道路とで別々に計算されますので、注意が必要です。また、割引の対象にならない区間なども存在します。
そして、クレジットカード会社が発行するETCカードのマイレージサービスとの併用も不可能です。これらのことから、プライベートで利用した場合、クレジットカード会社が発行するETCカードよりもうまみが少ない可能性があるといえます。
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