ETCカードとはETCシステムを利用して有料道路(高速道路)を通行した際に、通行料金を支払うためのカードのことを意味します。

creditcard2128_128ETCカードはキャッシュカードの国際規格(ISO/IEC 7810 ID-1)に合わせて作られており、ICチップと車載器との接続のための端子が埋め込まれています。ICチップに個別の料金支払いに関連する情報などが書き込まれていて、ETCレーン通過時に無線通信によって支払い情報がやりとりされるのです。

ETCカードは、ETC車載器に挿入することで利用することができ、ETCカードを挿入していなければ、ETC専用レーンを通過して、通行料金を支払うことはできないのです。

ETCカードは大きく分けて2種類のカードがあります。

1.クレジットカード会社が発行する「ETCカード」

クレジットカードを発行するとそのクレジットカードに追加カードとして紐づいて発行されるETCカードのことです。

クレジットカードがに紐づいているため、ETCカードを挿入してETCレーンを通過したときの通行料金は、親カードであるクレジットカードから支払われることになります。買い物をする時と同じように月末締めで翌月末に引き落としというように1カ月後~2か月後の引き落としになっています。

2.高速道路6社が共同で発行する「ETCカード」

高速道路6社が共同で発行するETCカードのことを「ETCパーソナルカード」と言います。クレジットカードとは関係なく発行できるためクレジットカード審査に通らない方でも利用できるのですが、支払方法が銀行口座引き落としで後払いになるため、返済できないケースを回避するためにデポジット(保証金)というものを事前に入金しておく必要があります。このデポジット(保証金)は解約時に返金されます。

どちらも料金決済に必要な情報がETCカードにインプットされており、それを高速道路のETC専用レーンを通過したときに無線通信で、データセンターに情報が送られ、そこで支払いが決済されることになるのです。

ETCカードを作って、ETCシステムを利用して有料道路(高速道路)を通行したい場合には、どちらかのETCカードを作る必要があります。どちらのETCカードでも構わないので、自分の状況に応じて比較検討しましょう。また、同時にETC車載器を車に取り付けて挿入する必要があります。

まとめ

ETCカードは、有料道路(高速道路)を利用するときに不可欠なものとなっています。

有人の通行レーンでは、渋滞が発生したり、現金での通行料金の支払いの手間が発生してしまいます、また、国土交通省はETC未設置の車の通行料金を値上げなども検討されており、車に乗る方でETCカードを作らない理由はないと言い切っていいほど必要不可欠なものになっているのです。