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ETCカードとETC車載器があれば、ETCレーンを通過することができるので、渋滞に悩む心配というのは低くなります。また、料金所で小銭を用意するなどの手間が省けます。しかし、ETCレーンの恩恵は、そのようなことではなく料金が割引になるという点です。同じ距離の有料道路を走行するのであれば、安いに越したことはありません。今回は、なぜETC割引が存在するのか紹介します。
ETC割引を受けるためには?
ETCですが、ETCカードを持っているだけでは、ETC割引を利用することができません。ETC車載器を持っていて、そこにETCカードを挿入していなければ、割引はされないのです。
つまり、料金所でETCカードを提出しても割引はありません。
ETC割引の種類
ETC割引に関しては、大きく分ければ3つの割引があります。
- 平日朝夕割引
- 休日割引
- 深夜割引
これらの割引があります。これ以外も複数の割引が存在しますが、今回は触れません。
平日朝夕割引
これはETCマイレージサービスに登録した人限定で受けることのできるサービスであり、平日の朝6時~9時、夕方17時~20時の間は割引されるというものです。
休日割引
普通車、軽自動車、二輪車限定の割引ですが、土曜、日曜、祝日は30%割引されます。
深夜割引
これは全ての車種を対象にして行われるもので、毎日0時~4時の間は30%の割引があります。
ETC割引がある理由
本題ですが、ETC割引がある理由としてはETCカードの普及を目的としています。
ETC利用者が増加することで、下記のようなメリットがあるのでは、と考えられておりETC利用者に対して様々な優遇策がとられるのです。
- 料金所の渋滞緩和
- 交通量分散による渋滞緩和
- 環境の改善
- 通行料金の収受ミスの削減
このような理由で、ETC利用者を増やしたいと考えているのです。そのため、現在はおこなわれなくなってしまいましたが、最短90分でETCカードの発行、車載器の購入、セットアップ、取り付けを一括で行うというワンストップサービスというのもありました。
ETC利用率が増加しているので2016年現在では、このワンストップサービスはおこなわれていないのですが、このようなサービスのおかげで2002年の時点で2%の利用率だったETCは2014年の時点で約90%まで増加しています。
料金所の渋滞緩和
ETCが普及したことで、最近は少なくなった印象はありますが、料金所の渋滞です。手渡しでお金の収受を行なっていますので、どうしても渋滞が発生してしまいました。
ETCレーンの場合、徐行するだけで、すぐに精算と通過ができますので、渋滞緩和に効果を発揮しています。
交通量分散による渋滞緩和
割引の区間や時間帯を決めることで交通量の分散を狙っています。
環境の改善
車というのは低速で走行中とアイドリングをしているときが排気ガスを多く出しているそうです。そのため、ETCレーンを設け、渋滞を緩和させることでこの排気ガスの問題を解決させようと考えたわけです。
通行料金の収受ミスの削減
従来は、人力で計算をしてお金の収受を行ないましたので、どうしてもミスがあります。これを防ぐためにETCは効果的であり、メリットと考えたわけです。
しかし、これにより不正通行という新しい問題も発生しています。
まとめ
ETCは割引料金として、通常支払う料金よりも低価格で高速道路などを利用することが出来ます。
なぜ、ETC割引を作ってまでETCを普及させたかといえば、渋滞の緩和と環境の改善、そして通行料金の収受ミスをなくすためにです。
このような理由でETCは割引をされているのです。