法人ETCカードを作るとき、クレジットカード会社を利用して作る方法と高速道路会社を利用して作る2種類の作り方があります。今回は特に高速道路会社を利用してクレジット機能を持っていない法人ETCカードを作る際に発生するデメリットについて紹介をしていきます。どのようなデメリットがあるのでしょうか。
法人ETCカードのみを作るべき状況を紹介
法人ETCカードについては、クレジットカード会社が発行する法人カードに付帯する法人ETCカードと高速道路会社が発行する法人ETCカードの2種類があります。
この中で、高速道路会社が発行する法人ETCカードを作るべき状況とはどのような状況かを紹介します。
その状況とは、クレジットカード会社の法人カードの審査に通らないときに、高速道路会社の法人ETCカードを作るというものです。
法人カードの審査については、各クレジットカード会社によって異なりますので、落ちる場所もあれば、審査に通過する場所もあります。
- 起業して間もない
- 赤字決算をしている
- 税金を滞納している
- バーチャルオフィスなどを利用している
- 固定電話を持っていない
これらのことが原因で法人カードの審査に落ちるといわれています。しかし、審査基準は異なりますので、上記の理由があったとしても法人カードの審査に通過することもあります。
しかし、法人カードが手に入らなければ意味がないので、このような状況になった場合、高速道路会社が発行するクレジット機能のついていない法人ETCカードに申し込みをするしかありません。
高速道路会社の発行する法人ETCカードのデメリット
高速道路会社の発行する法人ETCカードのデメリットの1つが、法人カードに付帯する法人ETCカードと比較をすると費用が高いという点です。
法人カードに付帯されている法人ETCの場合ですが、たとえばライフカードビジネス(法人カード)/一般カードであれば、年会費永年無料で取得可能ですし、その他の法人カードでも、初年度無料、年会費は2,000円程度で利用することが可能です。
しかし、高速道路会社の法人ETCカードの場合は下記のように費用がかかります。
- 1枚ごとに発行手数料が500円~
- 1枚ごとの年会費が500円~
- デポジット(出資金)が1万円~
- 走行距離に応じた手数料5%~
このようにいろいろと費用がかかります。特に、走行距離に応じた手数料の5%~というのは大きなデメリットといえます。毎月2万円分の走行距離ならば手数料は月1,000円、年間12,000円の費用が掛かるわけです。クレジットカード会社の法人カードの年会費よりも多額の手数料が必要となる可能性があります。
このようなデメリットがあります。法人カードの審査に通過する自信があるのであれば、高速道路会社の発行する法人ETCカードを利用するメリットは、そこまで高くはないでしょう。また、法人カードには発行まで時間がかかりますので、ある程度、時間的に余裕があるという方も高速道路会社の発行する法人ETCカードにはメリットはなく、法人付帯の法人ETCカードを利用するといいでしょう。
まとめ
高速道路会社の発行する、法人ETCカードに関しては、クレジットカード会社の法人カードの審査に通過することができない法人や個人事業主が作るべきカードです。クレジットカード会社の法人カードの審査に通過するのであれば、高速道路会社の発行する法人ETCカードを利用するメリットはありません。
特に、高速道路会社の発行する法人ETCカードについては、費用面、特に走行距離に応じた5%の手数料などを支払う必要がありますので、わざわざ率先して作るほどの法人ETCカードではないでしょう。