頻繁に高速道路を利用する個人や法人の場合、ETCの割引があったとしても、ETC利用料金はそれなりの額になってしまうことでしょう。そのような方のために、「大口・多頻度割引」というものがあります。仕事やプライベートで高速道路を頻繁に利用するという方は検討してみてはいかがでしょうか。
大口・多頻度割引制度の概要
頻繁にETCを利用される場合、大口・多頻度割引制度というものがあります。これは大口・多頻度で利用する方を対象にETCの利用を前提として高速道路などの通行料金を割引するという制度になります。
この、大口・多頻度割引制度を利用するためには、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本があらかじめ定めている要件を満たさなければなりません。そして、この要件を満たしている場合、個人・法人に関係なく「ETCコーポレートカード」というものが貸与されます。
割引率ですが、時間割引最大で30%OFF、それに加えて車両単位割引も最大40%OFFとなり、首都高速道路・阪神高速でも最大で20%OFFとなります。
利用料金の支払いに関しては、1ヶ月分をまとめて後払いになります。
ETCコーポレートカード
ETCコーポレートカードは大口・多頻度割引を利用する方を対象に発行されるETCカードで、個人であってもETCの利用頻度が高いのなら申込むことが可能です。しかし、一般的にコーポレートカードという名前の通り法人を対象としています。
個人で申込む場合、信用保証、預託金の納付といった手続きを行う必要はあるのですが、頻繁にETCを利用するという方にとっては、非常にメリットのあるものとなります。
ただ、このETCコーポレートカードは、ETC車載器が搭載されている車すべてで利用できるというわけではなく、登録した車両のみでしか使用することができません。もし、この原則を破った場合は罰則があります
利用の停止、割引の停止、罰金などがありますので、通常のETCカードよりも取扱いに関しては難しいかもしれません。
また、ETCコーポレートカードは、クレジットカード会社が発行する法人向けカードではなく、NEXCO東・中・西日本各社が発行して貸与するものになりますので、ETCコーポレートカードが欲しい場合、NEXCO東・中・西日本各社へ問い合わせる必要があります。
大口・多頻度割引制度を利用するためには?
申込む方法としては、2点あります。
- 直接NEXCO東・中・西日本各社に申込む
- 事業協同組合(ケイ・シー・エム共同組合)を通して申込む
大口・多頻度割引制度を利用できない要件
もちろん、誰でも大口・多頻度割引制度を利用することができるわけではありません。
下記の要件に抵触していると大口・多頻度割引制度を利用することはできません。
- ETCシステムを利用していない場合
- 過去に通行料金等の支払いでトラブルを起こした場合
- 高速国道の利用にて、不適切な行為をしたことがある場合
- カード割引のみを事業として、他の事業形態が無い法人
- 支払いの保証がない場合
この5点の要件にさえ触れていなければ、誰でも簡単に申込むことが出来ます。
まとめ
大口・多頻度割引制度というものがあります。誰でも利用することができ、割引率の高いこの大口・多頻度割引制度を利用するためにはETCコーポレートカードが必要になります。
ETCコーポレートカードは、NEXCO東・中・西日本各社が発行、貸与するカードであり、クレジットカード会社では発行をしていません。
ただ、ETCコーポレートカード1枚につき、登録した車両1台しか利用することができず、このルールを破ると罰金などの罰則があります。
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