night128_128ETCコーポレートカードには、大口・多頻度割引制度の他に平日朝夕割引というものがあります。少しだけわかりにくい割引なのですが、利用回数に応じて30%・50%OFFになるサービスなので、利用できるのであれば、利用して損のないサービスであるといえます。今回はETCコーポレートカードの平日朝夕割引について紹介をします。

平日朝夕割引サービスの概要

大前提として、NEXCO東日本、中日本、西日本が発行貸与するETCコーポレートカードを所有していなければ、この平日朝夕割引は適用されません。

これは、平成26年7月1日から始まったサービスで、平日の朝6時~9時、夕方の17時~20時までが割引の対象時間になります。

NEXCO東日本、中日本、西日本が管理する地方部の高速道路と宮城県道路公社の仙台
松島道路が対象となります。

また、東京近郊や大阪近郊の道路は、平日朝夕割引の対象区間にはならないので、注意が必要になります。

割引に関して

割引に関してですが、1ヶ月間の利用回数に応じた割引率を、割引対象区間の通行料金の内、最大100km相当分に適用するものです。

利用回数に応じた割引率は下記のとおりです。

  • 1回~4回まで:0%
  • 5回~9回まで:通行料金のうち最大で100km相当分を約30%分割引
  • 10回以上:通行料金のうち最大で100km相当分を約50%分割引

ETCカードのマイレージサービスに似ているのですが、マイレージサービスは還元となります。

朝夕割引の適用要件

まず、ETCコーポレートカードを利用して、入口・出口料金所を朝の6時~9時、もしくは17時~20時の間に通過すると朝夕1日に1回が平日朝夕割引の対象となります。

つまり、朝に1回、夕方に1回、1日2回利用すれば、5日間の利用で10回となります。ただ、1日に2回以上同じ割引は使えません。

例えば、6時に一度利用して、9時に再び高速道路を利用すると朝割引を2回利用したことになりますが、9時に利用した分には割引はつかず、大口・多頻度割引の対象になります。

さらに、繰り返しにはなりますが、東京・大阪近郊の道路は割引の対象外であり、こちらも大口・多頻度割引制度の対象になります。基本的に地方部の利用のみが朝夕割引の対象になるのです。

大口・多頻度割引との適用関係

平日朝夕割引の割引対象となる区間にうち、地方部最大100km相当分は、大口・多頻度割引の対象にはなりません。

平日朝夕割引を利用してもしなくても、100km以下の場合大口・多頻度割引の対象外となります。そして、地方部区間が100kmを超えた場合、超えた分から大口・多頻度割引制度の対象となります。

例えば、地方部を100km以上走り、10回以上利用したのであれば、100km分の料金は50%相当の割引があります。そして、100kmを超えた分に大口・多頻度割引制度の割引率が付きます。

つまり、100km分は最大50%引き、100km以降は最大で30%割引になります。

請求料金の計算方法

例えば、1,570円の区間を10回以上利用したら、割引率が50%になりますので、下記の計算式のようになります。

1,570×(1-0.5)=785円。四捨五入しますので、790円で利用することができます。そして、10回利用しているのですから、×10をすれば翌月の請求金額がわかります。

まとめ

ETCコーポレートカードには、マイレージクラブのように平日朝夕割引があります。マイレージクラブの場合、還付になりますが、ETCコーポレートカードは割引になります。

朝6時~9時、夕方17時~20時までが割引の対象時間になり、100km以上が割引の対象距離になります。

100km以上走行した場合、大口・多頻度割引制度の割引が適用されます。

地方部のみで、東京近郊、大阪近郊の道路では利用できませんが、このような割引サービスもあります。