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法人ETCカードを持っていることは、経費と個人的に使用した高速道路料金を明確に区別することができるので、健全な経営にも繋がります。個人事業主でも企業でも高速道路を利用するのであれば、法人ETCカードを発行して損はないでしょう。しかし、法人ETCカードの発行の申込みをする際には注意点もあります。今回はその注意点を紹介していきます。
法人ETCカード申込みの注意点とは?
法人ETCカードの申込みの際に注意をしたいのは、下記の点です。
- 法人のWEBサイトの製作が必要
- 法人カードの審査基準は、カード会社により異なる
- 法人ETCカードがどのくらい必要か考える
- 保証金(デポジット)が必要なことがある
法人のWEBサイトの製作が必要
法人ETCカードを作るためには、まず法人カードを作る必要があります。この法人カードですが、誰でも作ることができるわけではありません。法人カードの審査に申し込みをするために最低限必要なものが、自社のホームページです。
法人カード審査の要件にも明記されているのですが、法人として本当に存在しているのか、会社の実態があるのかを調べる為です。ペーパーカンパニーのように活動実態が全くない企業が法人カードや法人口座を手に入れてしまうと、詐欺や違法行為などを行なう悪徳業者が悪用する可能性が極めて高いので、法人の実態がどのようなものなのかということが重要視されるわけです。
そのため、法人カードの審査申込み時には、事業内容などがわかるような自社のホームページ、WEBサイトをきちんと作成する必要というのがあります。また、会社のパンフレットや営業資料というのも作成しているのであれば、審査申込み時の資料として一緒に送ると審査に通過する可能性というのが幾分か高くなります。
また、現在は固定電話を引くケースが少なくなり、携帯電話しか連絡先が無い法人、特に個人事業主には多いとは思いますが、固定電話を引いた方が、法人カードの審査に通過しやすくなります。
法人カードの審査基準は、カード会社により異なる
法人カードはその性質上、個人向けのクレジットカードと比較をすると格段に審査が厳しくなります。カード会社によっても審査の基準が大きく異なりますので、A社の審査に通ってもB社の審査には通らないケースもあるでしょう。
これは、カード会社によって、その法人が倒産、貸し倒れになった場合のリスクをどのようにとるかという判断が大きく異なるからです。
そのため、1社の法人カードの審査に落ちたからといって、諦める必要はなく、複数のカード会社の審査に申込みをすると、1つくらい引っかかる可能性がありますので、落ちたとしても諦めて絶望する必要は特別ありません。
どの法人カードの審査にも通らなかった場合は、高速道路会社が発行する法人ETCカードもありますので、そこまで審査に通らないことは問題にはならないでしょう。
法人ETCカードがどのくらい必要か考える
法人ETCカードは、法人カードに付帯して発行されるものです。ただし、法人カードによって発行される法人ETCカードの枚数が異なります。法人カード1枚につき法人ETCカード1枚のカード会社もあれば、法人カード1枚あれば何枚でも発行することのできるカード会社もあります。
個人事業主であれば、1枚で十分かもしれませんが、何人もの社員がいる場合は法人カード1枚につき複数枚の法人ETCカードを発行してくれるカードを選ぶとメリットがあります。どのくらい法人ETCカードが必要なのか、申込む際には事前によく考えないと手間がかかります。
保証金(デポジット)が必要なことがある
これは、高速道路会社の発行する法人ETCカードに申し込みをする場合に限られるのですが、高速道路会社の場合は審査をほぼ必要とせずに法人ETCカードを発行することが可能ですが、クレジットカード会社とは異なり「保証金(デポジット)」が必要になります。
この保証金に関しては、退会時に返還されますので、深刻なデメリットというわけではありません。
まとめ
法人カードとそれに付帯する法人ETCカードを手に入れるための申込みの際には、下記のことを考えて申込む必要があります。
- 法人のWEBサイトの製作が必要
- 法人カードの審査基準は、カード会社により異なる
- 法人ETCカードがどのくらい必要か考える
- 保証金(デポジット)が必要なことがある
特に、法人ETCカードが何枚必要になるのかにより、申込むクレジットカード会社は異なりますので、これは十分に検討することをおすすめします。