法人ETCカードを利用して、高速道路をはじめとした有料道路を使用した場合に発生する通行料金の支払いの流れについて今回は紹介をします。
法人ETCカードの料金支払い・請求について
法人ETCカードの料金支払い・請求の流れは、クレジットカード会社の法人カード付帯の法人ETCカードと高速道路会社の発行する法人ETCカードでは異なります。
クレジットカードカード会社の法人ETCカードの場合
クレジットカード会社の発行する法人ETCカードは、法人カードに付帯して発行される追加カードの1つです。そのため、法人ETCカードの料金支払い・請求は法人カードの支払方法に準じます。
そのため、法人カードを発行するクレジットカード会社ごとに異なってきますが、たとえば、EX Gold For Biz Mの場合では、下記の支払いは下記のようになります。
- 当月より当月末日の利用分が翌月27日の支払い
- 口座振替
そのため、4月10日に法人ETCカードに2万円の利用料金が発生した場合、4月30日に利用額である2万円が確定することになります。そして、翌月である5月の27日に法人カードに登録している銀行口座から、2万円か引落されるわけです。
- 4月10日に法人ETCカードで2万円を使用
- 4月30日に利用額の2万円が確定
- 5月27日に2万円が法人カードの登録口座から引き落とし
簡単にまとめるとこのようになります。あくまで、一例であり、法人カードを提供しているクレジットカード会社ごとに、支払い日時などが変わってきますので注意が必要です。ただ、基本的には「月末締め」の「翌月末に口座引き落としです。
法人ETCカードを利用しても、実際使用した金額が引落されるまでに1ヶ月~2ヶ月の猶予期間が設けられています。
明細について
法人ETCカードを利用した金額ですが、法人カードのウェブ明細を利用することで確認することができます。また、明細書の郵送を希望することで、法人カードの明細書が毎月届きます。クレジットカード会社によっては、ウェブ明細が数か月ごとに更新されて、それ以前の明細を確認することができない可能性もあります。小まめにダウンロードしておきましょう。
高速道路会社の発行する法人ETCカードの場合
高速道路会社が発行する法人ETCカードには、クレジットカード機能はついていません。そのため、請求書が送られてきて、口座振替となります。
- 月末締め翌月20日頃に請求書を発行
- 翌々月5日に口座振替
たとえば、4月10日に法人ETCカードで2万円を支払ったら、4月30日に利用額の2万円が確定されます。その後、6月20日に請求書が発行されます。7月5日に法人ETCカードの申込み時に登録した銀行口座から引き落とされます。
- 4月10日に法人ETCカードで2万円を使用
- 4月30日に使用した2万円が確定
- 5月20日に請求書が発行
- 6月5日に2万円が登録口座から引き落とし
クレジットカード会社と比較をすると、高速道路会社の方が支払までの猶予期間が長くなります。4月に使用した分が7月に引落しなので、資金繰りの厳しい中小企業の場合、支払い計画が立てやすくなるでしょう。
まとめ
法人ETCカードの支払については、クレジットカード会社と高速道路会社により、支払い日というのが異なります。ただ、支払いまでの猶予期間が1ヶ月~2ヶ月ほどありますので、現金支払いでETCを利用するよりも資金繰りの面からみればメリットがあります。