法人カードに付帯する法人ETCカードは、メリットが多く、法人や個人事業主であるのならば持っていて損はありません。確定申告を自分でおこなう個人事業主ならば確実に持っていた方がいいでしょう。しかし、法人ETCカードを手に入れるためには法人カードを手に入れる必要があります。今回はクレジットカード会社の法人ETCカードの審査が厳しい理由を紹介します。
法人カードの審査が厳しい理由
法人ETCカードは、法人カードに付帯してついてくETCカードです。つまり、法人カードを作ることができれば、法人ETCカードはついてくるのです。ここで問題になるのが、クレジットカード会社の法人カードの審査が厳しいということです。法人カードが作れなければ、法人ETCカードを作ることもできません。
クレジットカード会社で、個人向けのクレジットカードを作ったという方もいるはずです。そして、個人向けのクレジットカードよりも、法人カードの方が審査の厳しさは各段に高くなります。
そもそも、なぜ審査が必要なのでしょうか
そもそも、なぜ審査がクレジットカードを作るのに審査が必要なのか、という点を考えましょう。
審査が必要な理由は、貸し倒れを防ぐためです。クレジットカードを利用して買い物をした場合、1ヶ月~2ヶ月後に銀行口座から引き落とされるシステムになっています。買い物をしてからお金が引落されるまでの間は、クレジットカード会社が各加盟店に立替払いをしているのです。
銀行口座から現金を引き落とすことができなければ、立替払いをした分のお金は、貸し倒れ損失になり、結果としてクレジットカード会社の損失になります。
そのため、きちんと収入を得て、きちんと返済してくれる人かどうかを見極めるために審査をおこなうわけです。
個人と法人の違い
個人であれば、給与所得があり毎月決まった日に給与が入金されます。会社の経営が悪化して給与が減額されたとしても、無一文ということはありません。また、給与所得の範囲内での買い物になりますので、クレジットカードの返済ができなくなるということは滅多にありません。
仮に解雇をされたとしても、転職という道がありますのでクレジットカード会社が一番危惧する貸し倒れというのは、個人の場合ではそう簡単には起きません。
一方、法人や個人事業主の場合は、毎月、決まった日に決まった額のお金が振り込まれるケースよりも振り込まれないケースの方が、個人と比べれば多くなります。仕事をしたのに、依頼を振ってきた企業が倒産して入金をされないというケースも多々あります。そのため、所得も安定しません。企業して間もない頃は、月により入金額は大きくことなります。
さらに、起業して3年以内に倒産する企業の方が圧倒的に多く、一般的には7割の企業が倒産します。そのため、クレジットカード会社が安易に法人カードを作ってしまった場合、貸し倒れとなるリスクが個人よりも高くなります。
貸し倒れのリスクの高さから、クレジットカード会社の法人カードの審査は厳しくせざるをえないのです。
法人カードの審査を有利に進めるためには?
法人カードの審査基準については、クレジットカード会社ごとに異なります。そのため、この点をしっかりしておけば審査が有利になるというものはありません。
ただ、事業歴は重視されます。起業して3年で7割の企業が倒産するのですから、3年以上安定して経営をしているだけで、信頼の証となります。つまり、事業歴が長いほど審査は有利になる可能性が高くなります。
もちろん、クレジットカード会社ごとに審査基準は異なり、経営者に信頼性があるのかで法人カード発行を認めるクレジットカード会社もあります。しかし、事業歴は短いより長い方が有利になでしょう。
まとめ
クレジットカード会社がクレジットカードを発行する場合、個人と法人とでは審査の厳しさが異なります。個人の方が簡単にクレジットカードを作ることができ、法人の方が厳しくなります。
これは、法人の方が貸し倒れをしてクレジットカード会社が損をするリスクが高いからです。
審査基準はクレジットカード会社により異なりますが、事業歴が長い方が審査は有利になる傾向があります。