ETCを法人として利用する場合、ETCコーポレートカードがありますが、運送業などをメインに行っていない場合、ETC法人カードの方がメリットはあります。ETC法人カードを発行するのはクレジットカード会社と高速道路会社の2種類があります。今回は、高速道路会社の発行するETC法人カードについて紹介をします。

ETC法人カードとETCコーポレートカード

法人がETCカードを利用する場合、ETCコーポレートカードというものと、ETC法人カードというものがあります。この2種類を比較した場合、双方にメリットデメリットがあります。例えば、毎月の高速道路使用料が3万円を超えるのであれば、ETCコーポレートカードの方が優れています。

さらに、何十台もの車両を運用しているような運送業の場合では、ETCコーポレートカードをおすすめしますが、それ以外の場合ならばETC法人カードで充分であるといえます。特に個人事業主、中小規模の企業であるのならば(運送業を除く)のであればETC法人カードの方が使いがってはいいでしょう。

法人ETCカードがおすすめの企業

  • ドライバーがカードを持っていて、ドライバーが複数の車に乗る企業
  • 従業員などの借り上げ車両で業務をする企業
  • レンタカーなどの他社名義の車両を使用する企業
  • マイレージ管理、経費管理、事務コストを合理化したい企業

これらの企業には、ETC法人カードが向いています。

ETC法人カードの利点

ETC法人カードの利点は、飛行機を乗ると貯まるマイレージサービスと同様に、高速道路を利用するたびにマイレージポイントが貯まるカードです。貯まったマイレージポイントは、マイレージポイントの額に応じて、無料通行分として交換することが可能です。

つまり、ETCコーポレートカードを利用するとメリットが出るほどに高速道路を頻繁には利用しないけれど、ETCカードを利用して中小企業にはメリットの大きなETCカードであるといえます。また、普通のETCカードと同様にETC時間帯割引(30%~50%)を受けることも可能です。

2種類のETC法人カード

ETC法人カードについては、発行元がクレジットカード会社か高速道路会社の2種類があります。一般的にはクレジットカード会社が発行するETC法人カードの方がメリットは大きくなります。

高速道路会社が発行するETC法人カードのメリット

高速道路会社の発行するETC法人カードのメリットは下記の点になります。

  • クレジット機能が無い
  • 審査が無いので、設立後まもない企業でも発行が可能
  • 個人のETCカードを利用の方で、会社名義の法人ETCカードに切り替えたい

この3点は大きいと思われます。

特に、審査がないので、設立後まもない企業でも発行が出来る点は大きなメリットです。ETC法人カードにすることで、軽費なのかそれても個人的な費用なのかがわかりますので、しっかりと分けたいという場合は必要不可欠です。ここがしっかりしていると確定申告などが楽になり、企業としての信頼度も上がります。

クレジット機能が無い

クレジット機能が無い、社員にクレジット機能のついたETCカードを渡したくないのであればいいでしょう。ただ、これに関しては、クレジットカード会社のETC法人カードであっても、クレジット機能を外すことができるので、そこまで大きなメリットにはなりません。

まとめ

高速道路会社が発行する法人ETCカードに関してですが、クレジットカード会社が発行する法人ETCカードよりも、利用するメリットというは少ない傾向にあります。

しかし、審査などがありませんので、クレジットカード会社の審査にとらない場合、高速道路会社の発行する法人ETCカードにするしかありません。特に会社を設立して間もない企業の場合、クレジットカード会社の審査には通りにくい可能性がありますので、高速道路会社の法人ETCカードは向いているといえます。クレジットカード会社の審査に通るようになれば、返納すれば済みますので、まずは高速道路会社の法人ETCカードからはじめてみるというのも1つの手段です。