250px-denso_logoETCカードと同様に様々なメーカーがETC車載器を製造しています。今回紹介するデンソーは業界シェアに関しては世界トップという企業です。つまり、世界中の自動車メーカーに、デンソーはETC車載器を供給しているわけです。ETC車載器の購入を検討中の方は検討してみてください。

デンソー

株式会社デンソーは、1949年に設立されました。元々はトヨタ自動車の開発部であり、現在もトヨタグループに所属しているトヨタ系の自動車部品メーカーになります。現在は世界最大手の自動車部品の総合メーカーであり、2008年以来、自動車部品世界シェア1位を維持しています。つまり、世界中の自動車メーカーにデンソーの製品は供給されているわけです。

主な事業は車のエンジン関連、またパワトレイン機器などの電気機器関連、そしてボイラーなどの熱機器になりますので、ETC車載器の純正品の種類というのはそこまで多くはありません。

しかし、車両メーカーに向けたETC車載器の製造・販売に関しては力をいれているので、純正品は少ないものの、ETC機器の製造・販売に関しては、パナソニックとデンソーで全体の60%のシェアを誇っています。

純正品の数は少ないのですが、デンソー純正のETC車載器の性能に関しては、非常に高評価なものが多く、業界の中ではトップクラスです。下手なETC車載器メーカーとは一線を画すレベルの差があります。

デンソーの純正ETC車載器の機能

少し余談ですが携帯電話の「QRコード」というものをご存知でしょうか。携帯電話で読み込むことでURLを表示する便利なものですが、このQRコードを開発したのはデンソーの子会社である、デンソーウェーブです。

これに関係があるのかは不明ですが、デンソーは次世代のETCサービスの主軸であるITSスポットサービス対応のETC2.0車載器(DSRC車載器)の開発をしており、このETC車載器はスマートフォンとの連携機能があります。

これは他社には無いサービスで、デンソー純正品にだけ現在のところ搭載されています。

スマートフォン連携型ETC車載器の詳細

現在のところAndoroid搭載のスマートフォンとの連携しかできないようですが、アプリをダウンロードすることで、ETC2.0車載器がキャッチしたデータを、Bluetooth(R)通信で接続したスマートフォンが受信すると、画面表示・音声案内する機能を持っています。

ETC2.0車載器の持つ新機能である道路交通情報案内、安全運転支援サービス、そしてETC自動料金所でいくら支払ったのかなどをはじめとした情報をスマートフォンで確認することができるのです。

最近ではスマートフォンをカーナビの代わりとして活用している方が多くいますが、デンソー純正ETC車載器を購入すれば、カーナビを購入する必要がなくなるというわけです。スマートフォンさえ持って入ればカーナビを導入するときと比較をして安価な値段で、カーナビの機能を利用することができる点はメリットです。

カーナビの中には、ETC車載器と連動してくれないものや、同じメーカーでなければ連動しないというものも多くあります。また、導入の作業が比較的容易なので、機械が苦手な方には楽でいいのではないのでしょうか。

デンソーグループはapple向けのアプリも開発していますので、将来的にはapple社製のスマートフォンでも実装されるかもしれませんが現在のところは未定です。

その他の純正ETC車載器

その他のデンソーのETC車載器の特徴に関してですが、他メーカーのETC車載器の機能は一通り備えていますので、とりあえず迷ったらデンソーでいいのではないのでしょうか。

特筆すべき点としては、アンテナ外れ警告というものが、デンソーの純正ETC車載器にはあります。これはデンソーだけなのです。アンテナが外れている場合、往々にして気が付かず、ETCカードが挿入されているし、ETCカードの期限も切れてないから、ETCレーンのバーが開かないととてもりひやりとします。

安全性の観点からは、アンテナ外れについての警告というのはかなり有益なものといえます。

まとめ

デンソーは、自動車部品の総合メーカーであり、業界シェアは世界トップです。

デンソーの純正ETC車載器は製品ラインナップは少ないのですがユニークな機能を備えており、特にスマートフォンとの連携機能を利用することで、ETC車載器さえ購入すれば、スマートフォンがカーナビの代わりとして利用しやすくなります。