クラリオン株式会社といえば、カーオーディオやカーナビ、バス用の包装装置などが主力商品ですが、ETC車載器の製造・販売をもおこなっています。主に3ピースタイプのものを販売しており、クラリオン製のカーナビと接続することもできます。今回は、クラリオン株式会社とETC車載器について紹介をしていきます。
クラリオン株式会社
クラリオン株式会社は、1940年に設立され、埼玉県の新都心に本社を置く、車載音響機器メーカーです。日立グループに属しており、日立製作所の連結子会社になります。1975年から30年にわたり、クラリオンガールを選出してきたことでも有名です。
日産やホンダをはじめとする国内の自動車メーカーにカーオーディオやカーナビゲーションを納入しているほか、国外のPSA・プジョーシトロエン・ルノー等へ純正ナビ・オーディオを納入しています。
また、北米向けに製品に関しては2007年に、多様なメディアの再生能力や高い耐久性が評価されて、アメリカ航空宇宙局に採用されて、カーAV機器として世界で初めて国際宇宙ステーション内に取り付けられています。
クラリオン株式会社のETC車載器
現在、クラリオン株式会社が販売しているETC車載器は、本体とアンテナが分離している3ピースタイプと呼ばれるETC車載器のみになります。
クラリオン株式会社製のカーナビゲーションと接続することで、画面上にETCの料金や支払履歴などを表示し、並びに音声案内もしてくれます。また、その日の高速道路料金の料金精算と料金を人数で割った計算してくれる機能というのもついています。
最新のETC2.0に対応しているETC車載器は、2台販売しており、DSC016 とDSC012になります。
DSC016
現時点では、最新のETC車載器になります。メーカー希望小売価格は33,000円(税別)であり、ETC2.0のサービスである、安全運転支援、渋滞回避支援などの道路交通情報を活用することが出来ます。
また、2016年からは高速道路で渋滞を迂回走行した利用者への料金待遇などの新しいサービスが追加されるほか、ETCの割引率に関しても従来のものより割引率は大きくなります。
ただ、SA/PAなどで提供される情報サービス(インターネット接続を含む)に対応はしていません。さらにETCユニットの同時接続というのもできません。
DSC012
ETC2.0対応のETC車載器であり、ETC2.0のサービスである、渋滞情報や安全運転サポートサービス、環境対策など多様な情報を送受信することが可能です。
12Vと24V車の両方に対応しています。
これもSA/PAなどで提供される情報サービス(インターネット接続を含む)には対応はしていません。こちらもETCユニットの同時接続はできません。
まとめ
クラリオン株式会社は、日立グループの1つであり、カーオーディオやカーナビ、バスの放送装置などを得意分野としており、宇宙ステーションにおいても活躍をするオーディオの開発をもおこなっています。
日本では日産やホンダなどに純正のカーオーディオやカーナビを納入しています。
ETC車載器の開発販売も積極的におこなっており、最新のETCであるETC2.0対応のETC車載器を2種類ほど発売しています。
ETC2.0には未対応ですが、カーナビと連動させることで料金精算の他に、料金を人数で割ってくれるという面白い機能がついたETC車載器をも開発販売をしています。