三菱グループの1つである、三菱電気ですがETC車載器を開発販売しているメーカーです。三菱グループには、ETC車載器の開発やETCのシステム自体の開発をしている三菱重工株式会社もあります。三菱重工株式会社は、三菱グループ御三家の一角をになう企業ですが、三菱電機はこの三菱重工株式会社と共同でETCシステムを共同で開発し、ETC車載器などでは競合をしています。今回はETC車載器メーカーの三菱電機を紹介します。

三菱電機とは

三菱電気株式会社は、日本の電気総合メーカーであり、重電と呼ばれる8社である日立製作所、東芝、三菱電機、富士電機、明電舎、日新電機、ダイヘン、東光高岳の一角でもあります。また、大手重電3社の一角でもあります。

1921年1月15日に、当時の三菱造船(現・三菱重工株式会社)から分離独立して設立されたという背景があります。三菱財閥の流れをくむ企業になります。

日本では、日立製作所、パナソニック、東芝に次ぐ業界4位の売上高を誇っており、家電から重電、人工衛星まであらゆる製品の開発販売を行っており、産業電気機器に関してはトップシェアを誇っています。

三菱電機とETC

三菱電気の特徴の1つとして、鉄道などの交通システムを手がけている点にあります。そして、ETCというシステムを三菱重工株式会社と共同で作り上げている点もそうです。

つまり、ETC車載器から、ETCの料金所のゲート、料金支払いのシステムまで、三菱電気は関係があり、ETCシステムを技術的に支えている企業であるといえるのです。

また、2002年には日本で初めてETCと連動したカーオーディオを開発販売しており、カーナビの液晶ディスプレイに料金案内や料金の支払い履歴を表示するなど、先進的なことを行っています。

現在では、2020年までに現今のETC車載器からETC2.0車載器に切り替えるプロジェクトを行なっているので、当然ですが三菱電気もETC2.0対応のETC車載器の開発販売も行なっています。

三菱電気のETC車載器

三菱電気のETC車載器ですが、アンテナと本体が分離している3ピースタイプから、現在ではあまり販売されていないタイプの本体とアンテナが一体化している2ピースタイプまで幅広く取り扱っています。

GOODデザイン賞などを取得したETC車載機などもありますので、洗練されたデザインがいいという場合は、三菱電気のETC車載器に関しては優れているといえます。

また、シンプルな機能でその分価格を低く抑えているETC車載器もあり、めったに使用しないという場合には、十分すぎるものになっています。

EP-E216SB

三菱電気の最新のETC車載器です。ETC2.0対応の機種です。

ETC2.0に関してですが、これは渋滞回避支援や安全運転支援などの情報を受信することができます。今後、さらなる多様なサービスが期待されています。

非常にシンプルなデザインですが、GPSが内蔵されていますので、カーナビがなくても ETC2.0のサービスを受けることができます。アンテナに関しては業界最小のGPSとスピーカー内蔵ETCアンテナとなっています。

どのような車に取り付けたとしても、フィットする薄型のデザインのETC車載器になっています。

まとめ

ETCシステムを技術的に支えて、そしてETCシステムの開発に携わったのが、三菱グループの1つである三菱電気です。三菱電気に関しては、売上高に関しては日本第4位の規模を誇る企業であり、重電8社、大手重電3社の一角を担っています。

ETC車載器に関しては、バイク以外のETC車載器ならば幅広く開発販売をしており、日本にETCができた頃から今に至るまで、数多くの先鋭的なETC車載器を発表しています。

最新のEP-E216SBは、ETC2.0に対応した機種であり、GPS内蔵のスピーカーのアンテナは業界最小であり、車載器本体に関してもどのような車にも邪魔にならずフィットするデザインのものとなっています。