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車に搭載するETC車載器を開発販売するメーカーは多くありますが、二輪車用のETC車載器を開発販売するメーカーというのは、少ない傾向があります。その中で、日本無線株式会社(JRC)は1915年に創業した老舗のメーカーです。二輪車用のETC車載器の販売メーカーとしては非常に有名なので、今回は日本無線株式会社を紹介します。
日本無線株式会社
日本無線株式会社は、1915年(大正4年)12月に操業をした、老舗のメーカーです。無線通信システムの製造販売を行なっており、産業用や工業用など様々な製品を世に送り出しています。以前は、携帯電話の開発製造などもおこなっていましたが、現在は撤退をしています。
二輪車のETC車載器を製造販売を行なっており、製品の1つであるJRM-11に関しては、2014年に出荷台数が50万台を突破しています。余談ですが、50万台突破記念として、価格の改定などもおこなっています。
二輪車用のETC車載器
二輪車用のETC車載器は、四輪車よりも過酷な状況に耐える性能が求められます。二輪車なので基本雨ざらしなので防水性はもとより、耐震性にも優れ、その上で小型でなければならないのです。
ETC車載器のタイプは、四輪車と同様に、アンテナと本体が一体化している2ピースタイプとアンテナと本体が分離している3ピースタイプの2種類があります。
ただ、四輪車のETC車載器と比較をすると同じETC車載器なのですが二輪車のETC車載器の市場規模は小さく、種類に関してもあまり多くありません。しかし、二輪車のダライバーの方が、四輪車のドライバーよりもETC車載器の恩恵は大きいという事実があります。
日本無線株式会社のETC車載器
日本無線株式会社のETC車載器の特徴としては、ETCカードの挿入方法があります。四輪車場合でもそうですが、ETCカードをETC車載器に挿入する場合、スライド挿入が一般的です。しかし、日本無線株式会社のETC車載器に関しては挟み込むようにしてETCカードを挿入するのです。
挟み込むようにしてETCカードをETC車載器に挿入するメリットは、安定感が高まるという点にあります。四輪車よりも二輪車は振動を受けるので、誤ってETCカードがETC車載器から飛び出ないようにする仕組みとなっているといえます。また、ふたによってカード全体をおおい、その上、端子部分を防振材で押さえつけることで、走行中の振動によるETCカードとETC車載器の接触不良を回避するという目的もあります。
日本無線株式会社のETC車載器のタイプ
日本無線株式会社のETC車載器は、アンテナと本体が分離している3ピースタイプを採用しています。
そのため、邪魔になるETCのアンテナを本体シートの下に取り付けることで、ハンドル周りを、スッキリさせることができるというメリットがあります。
ETC車載器とJIS規格 D0203-S2
また、JIS規格 D0203-S2という、自動車部品の耐湿、耐水性試験方法のJIS規格をクリアした、安心できる防水構造は二輪車のETC車載器としての安全性の高さの裏付けとなります。
シンプルな機能性
ただし、四輪車のETC車載器と比べると、機能面は劣ってしまいます。つまり、音声案内やブザー音が出るといった四輪車のETC車載器にしては当たり前の機能がなく、極めてシンプルな機能性になります。
例えば、音声案内機能などがないので、ETC利用可能状況を知るにはインジケーターのLEDの色にて判断するしかないのです。
二輪車に関しては走行中に音声案内を聞くことができないので、これはデメリットではないので、気にする点ではないでしょう。
まとめ
二輪車のETC車載器の製造開発をするメーカーは、四輪車のETC車載器の製造開発をするメーカーよりも少なくなります。しかし、二輪車の方がETCの恩恵を受けやすいという逆転現象があります。
日本無線株式会社は、老舗の無線機器のメーカーであり、数少ない二輪車専用のETC車載器の製造開発を行なっています。特に、耐振性と防水性に優れたETC車載器を販売しており、販売実績として50万台を突破する機種も存在をします。
性能はシンプルですが、二輪車のETC車載器としては運用上、全く問題はない、高機能なETC車載器を多く販売しています。