ETC車載器のメーカーであり、自動車用スピードメーターではデンソーに次いで国内2位の矢崎総業株式会社は、自動車部品のみならず、ガス機器、電線、光りファイバー、空調機器などの研究・開発・製造・販売を行なっています。今回はマルチな活躍を見せる矢崎総業株式会社と代表的なETC車載器を紹介していきます。
矢崎総業株式会社
矢崎総業株式会社は、1941年に設立された企業です。自動車部品、ガス機器、電線、光ファイバー、空調機器、ソーラー機器などの研究開発、そして製造販売を行なっているメーカーです。
自動車の車内配線などに使用される、ワイヤーハーネスに関しては世界首位のシェアを誇り、自動車用スピードメーターに関しては、国内ではデンソーに次ぐ2位の実力を持っています。また、タコグラフ、タコシーメーターに関しては日本国内首位であり、中・小型空調機器も日本国内首位という車関連には無くてはならない、縁の下力持ちという企業です。
矢崎総業株式会社のETC車載器
ETC車載器に関してですが、矢崎総業株式会社のグループ企業である矢崎エナジーシステム株式会社が担当をしています。この企業は2012年に設立された、まだ新しい企業です。
そして、矢崎総業株式会社のETC車載器は、「料金所をノンストップでスイスイ通過できるsuisuiyazaki」をキャッチコピーとしており、ETC車載器の特徴として、ETCプリンター、デジタコグラフなど様々な性能を備えたユニークなETC車載器を開発販売しています。
特にETC車載器YP-1に関しては、ETCプリンターと接続することで、料金所でいくら支払ったのかという利用明細書を車内ですぐにプリントをすることができるので、領収書が必要な場合、矢崎総業株式会社のETC車載器に関しては非常にメリットがあります。
また、矢崎総業株式会社は、一般車用のETCのみならず運送業やタクシーなどの業務利用にも適した製品の販売というのもおこなっています。例えば、プリンター一体型タクシーメーターをETC車載器と連動させることで、乗務員の勤務実態を把握できるのみならず、速度超過回数やバック走行回数の指数を表示させることが出来ます。特にバックの回数指数表示に関しては業界初の機能となっています。
ETC2.0車載器 YP200・YD201
2016年3月21日にYP200が発売され、YD201は2016年4月21日に発売されました。両方ともETC2.0対応のETC車載器になります。
現今のETC車載器は、次第にETC2.0対応の車載器にとり替えられますので、この機に購入してもいいかもしれません。通常、ETC2.0のサービスを受けるためには、カーナビゲーションの存在が必要不可欠ですがYP200・YD201に関しては、カーナビゲーションは必ずしも必要ではありません。
YP200・YD201の特徴として、ETC2.0車載器のETCアンテナにGPSが内蔵されていますので、カーナビゲーションやスマートフォンがなかったとしても、ETC車載機さえあればETC2.0のサービスを利用することができるのです。
ETC2.0のサービスに関してですが、従来の自動料金所での収受の他に、渋滞回避支援や安全運転支援、さらに業務車両向けのサービスとして運行管理支援や通行許可の簡素化など新たな制度の導入などが検討されています。また、ETC2.0普及のために様々なメリットがあり、ETC2.0車載器をつけているだけで割引率が高くなります。
また、矢崎製デジタルタコグラフやドライブレコーダー、タクシーメーターとの連動が可能であり、従来の矢崎製ETC車載器との互換性を確保していますので、現状の運用方法を変えることなくETC車載器を交換することが出来ます。
まとめ
矢崎総業株式会社は、車の部品などの研究開発製造販売を行なっているメーカーです。日本ではいくつかの部品で首位になるなど輝かしい実績を持っています。
その矢崎総業株式会社のETC車載器は、「料金所をノンストップでスイスイ通過できるsuisuiyazaki」をキャッチコピーとして製造されています。
一般自動車から業務用の車両まで幅広く利用することができるという特徴を持っている他、ETC2.0車載器に関してはカーナビゲーションが無くても、ETC車載器のみで利用できるように作られています。