zero128_128ETCを利用した割引制度というのは、年々増える傾向があります。そのため、ETCを利用した割引サービスを知らないと、料金所でならぶ時間的なロスも増えますし、割引も付きませんのであまりメリットがないというのが現状です。今回は、外環道迂回利用割引を紹介します。

ETCカードの外環道迂回利用割引とは?

この外環道迂回利用割引というのは、2016年の4月1日0時から始まった割引制度になります。

これは、首都高速道路の交通量の分散を狙った割引制度ですが、都心部を発着して放射高速道路を利用する車が、東京外環を1JCT間のみ迂回利用をした場合、東京外環道の利用料金が「無料」になります。

また、東京外環道に関しては、圏央道の境古河~つくば中央の開通時(2016年度以内の開通を予定)にあわせて、ETC車は対距離制料金へ移行します。従来は一律510円でしたが、上限下限料金の設置はありますが、距離制に移行となります。

ETCカードの外環道迂回利用割引の要件と内容

外環道迂回割引の利用条件は、下記の3つの要件を満たした場合、東京外環道の料金が全額割引になります。

  • 首都高速の都心環状線内の出入り口を発着
  • 東京外環道を1JCT間のみ迂回利用して放射高速道路を利用
  • ETC搭載車であること

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出典:ドラぷら

対象となる放射高速道路

対象となる放射高速道路は下記のものです。

  • 東北道
  • 常磐道
  • 首都高速埼玉大宮線

この3つのが対象となる放射高速道路となります。

走行例

東北道から外環道・首都高速の池袋線を経由して都心環状線に入った場合、利用した外環道の利用料金が全額無料になるわけです。

また、銀座出入口から首都高速道路へ入り、三郷JCTから東京外環道を経由して川口JCTから東北道佐野藤岡へ行くとします。

そのような場合、従来では合計3,170円がかかりましたが、外環道迂回利用割引により、外環道の510円が無料になりますので、利用後の合計額は2,660円になります。

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出典:ドラぷら

また、霞が関出入り口から北関東道、水戸南へ行った場合、通常なら合計4,110円になりますが、外環道迂回利用割引を利用すると510円割引になりますので、合計が3,600円となります。

東京外環道の料金が全額割引にならない走り方

下記の利用方法では、外環道迂回利用割引の対象にはなりません。

  • 1JCT間を超えて迂回利用をする場合
  • 都心環状線内と放射高速道路が発着ではない場合
  • 大泉JCT~美女木JCTは対象外になります

大泉JCT~美女木JCTを利用した場合、大泉JCT~美女木JCTの料金が発生します。

まとめ

ETCカードの外環道迂回利用割引ですが1JCTを利用することで、その分が無料となる制度です。1JCだけですが、510円分が無料になるのであれば、迂回ルートを通った方がお得になるといえます。またこの制度により、首都高速道路の混雑を解消さる試みのようです。

その分、ガソリン代などが余分にかかるなど、メリットデメリットはあるものの、ETC搭載しているだけで割引になるのですから、大きなメリットを得ることができるのは間違いありません。

今後の渋滞解消が期待して、どのようになるのか、動向にも注目していきたいです。